うちの庭にエサ目当てでたまにやって来る、ツンとしたノラ猫。
エサをあげるときには「ハーッ!」と威嚇してくるくせに、エサが欲しいから姿を見せるし、こちらの期待なんて知らぬ顔で、決して懐こうとはしない。
それなのに、キャンプチェアを日干ししようと庭に出していたら、いつの間にか彼がくつろいでいた。
まるで「ここは俺様の専用席だから」みたいな顔して、ふかふかに丸まって夢の中。
撫でたい衝動を抑えるのに 必死の私。
こっちが近づけばまた例の「ハーッ!」が飛び出すに違いない。
懐かないくせに、人の庭でリラックスして寝る猫。
なんとも不思議で、つれない関係。
だけどその「絶対懐かない」姿勢に逆に愛着が湧いてしまうから、つい許してしまう。
エサをもらうときも居座るときも、自分のペースを崩さない猫。
もしかしたら、「自由気ままな猫の生き様」を教えられているのかもしれない。